【レビュー】M.2 SSD クーラー ElecGear M11

4.5
製品紹介&レビュー

初めてM.2タイプのSSDを購入したのですがgen4の発熱量が既存のヒートシンクでは心配だったのでオーバースペックそうなM.2 SSD クーラー、ElecGear M11を購入してみました。

中華製のようで少し心配もありますが似たような商品があまりなかったので買ってみることにしました。

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ElecGear M11

なんで日本語あるんだろうと思ったら・・

M11の特徴としてはM.2 SSD クーラーとしては珍しいヒートパイプ・ファン付き、上部ヒートシンクの角度を調整できるといったところでしょうか。

M.2スロットは基本的にPCIEスロットの上下に配置されることが殆どで干渉が大きな問題となることから角度を調整できるポイントは非常に好印象です。

ヒートパイプを軸に角度調整が可能

ちなみにファンはPWM制御ができます。

取り付け

まず商品の内包品ですが下記の物が入っていました。

  • クーラー本体
  • プラスドライバー
  • グリス用パテ
  • グリス
  • ダスト除去シート
  • サーマルパッド(2枚、1枚は分割済)
  • 予備ネジ

付属品についてはあまり当てにせず、サーマルパッドも別途購入したほうが良いかもしれません。


説明書にはどこにグリスを塗るのか書かれていなかったのでヒートパイプと接する箇所に塗っておきました。ちなみに付属グリスは使用していません。

取り付け自体は非常にシンプルでM.2 SSDをサーマルパッドでサンドイッチする形で装着するだけで完了です。

前後どちらかが少しだけはみ出すみたいです。

物理干渉が非常にネック

購入前から分かっていたことですが非常にM.2スロットに対する物理干渉が起きやすいです。自分が使用しているマザーボード(ASUS TUF-B560M-PLUS)では2箇所の干渉問題が発生しました。

PCIEレーンスロットに対する干渉

まず最初に発覚したのがPCIEレーンスロットにある着脱サポートを行う部位とクーラーが干渉してまっすぐ入らないという点です。

これは事前に把握していたので切り落とすことに決めていました。

パーツ破壊になるので行う場合は自己責任になります。

M.2 SSD 固定装置に対する干渉

クーラー下部の金属プレートとM.2 SSDを固定する機構とが干渉してうまくSSDを固定できない状態になりました。

こちらも無理やり金属プレートを加工することで嵌るようにしました。

こちらもパーツ破壊になるので行う場合は自己責任になります。

これにて干渉問題は解決し、無事に装着できました。

性能チェック

ファンノイズ

まず先に騒音についてですが全く気にならないというか他のファンの音でかき消されているので殆ど聞こえないと言って良いかと思います。

冷却性能

次に冷却性能ですが室温の違いが多少あるので正確な比較ではありませんが常用では下記の通り8~10度前後下がりました。

ほとんどSATAのSSDやHDDと同じ感じの温度になりました。


次に負荷時です、本当はBF2042で調査したかったのですがベータ期間が終了したのでCDMを使用して負荷時の温度をチェックしていきます。

負荷時はなんと15度も低下という結果になりました。

まとめ

干渉問題さえ乗り越えることができれば、現時点では唯一無二のとても良いM.2 SSDクーラーだと思います。

冷却性能が非常に高いので不満点はたくさんあるものの、高評価にしました。

ファンの性能や耐久性については現時点で分かりませんが正直ファンがなくても冷却性能は高いと思います。壊れたらファンだけ取って使おうと思います。

付属品についてはあまりあてにはしないほうが良いと思います、サーマルパッドも別途購入したほうが無難かなとは思います。

ちなみに馬鹿力でネジを締めてしまったせいで1箇所、ねじ穴が馬鹿になってしまったので皆さんも使用される場合は気をつけてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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